研修医・医学生の方へ

医局の主な活動

 岩手県は、糖尿病有病率が、全国で6番目に高いにもかかわらず、県内には糖尿病専門医は32名しかおりません。広大な県土を持つ本県では、少ない医師で多くの糖尿病患者を診療することが課題となっております。私たちは、長期的な展望として岩手医科大学の糖尿病・代謝内科において数多くの糖尿病専門医を育成し、県内の糖尿病診療のレベルアップに貢献すべき使命をもっております。そして、発展途上の私たちの医局は、若い医局員の人材育成や、彼らが派遣された県内各地域の病院でそのスキルを発揮することだと考えています。そのために、医局に所属している期間にはできるだけ数多くの、様々な病態の患者さんと向き合うことが必要で、上級医の指導によるフォローや、若手医師の間での情報共有を心がけています。

また、全身疾患である糖尿病を総合的に診療するために、循環器内科、産婦人科、小児科、腎臓内科、外科、睡眠医療科、精神科、歯周病科といった様々な教室と共同して、臨床研究や勉強会をおこなっています。
県内の糖尿病診療の発展に役立つよう、私たちは講習会などを通じて医療スタッフの育成に協力し、また患者会活動もサポートしています。一方で、一般医家の先生方に向けた勉強会などにも積極的に人員を派遣しています。
研究を行い新しい知見を見出すことが大学の責務です。私たちの医局では、糖尿病患者さんの長年の診療から得られたデータを解析することで、様々な病態についての研究成果を学術誌に発表してきました。現在は新たに新しい診断マーカーや合併症検査の臨床研究に力を入れており、臨床に直結する研究成果を目指しています。
私たちは内科学を総合的に理解する上で、糖尿病・代謝学はうってつけの領域であると考えており、学生の指導に多くの時間をかけています。
これからもますます糖尿病を中心とした診療・研究・教育に力を注いでいきます。

医局の主な活動

医局員の構成

現在、糖尿病・代謝内科には、長期出張者を含めて16名が在籍しています。
まず若い医師が多いことが医局員構成の特徴です。40歳以上は4名で、他は卒後10年以内の20~30代で占められており、若々しく活気に満ちた医局です。また女性医局員が多いことがもうひとつの特徴です。半数近い7名が女性医師で、華やかな雰囲気の一方で、男性医師がおされる場面もしばしばです。
糖尿病診療では患者さんと接する期間が長きにわたりますが、男性医師はもちろん女性医師も出産、育児を見据えながら、糖尿病専門医を生涯の仕事とすべく日々診療に励んでいます。

医局員の構成

研修プログラム

取得できる資格

  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本内科学会認定総合内科専門医
  • 日本糖尿病学会糖尿病専門医
  • 日本肥満学会専門医
  • 日本動脈硬化学会専門医
  • 日本内分泌学会専門医

医局紹介

医局の主な活動

研修プログラムの概要

糖尿病は病態や合併症が複雑で多岐にわたるため、その診療を行うためには病態生理にあった治療法を選択するのみならず、患者さんの生活環境・心理状態・合併症の状態等も考慮し全人的に診療することが必要になります。また糖尿病患者数は増大の一途で、合併症による社会的な損失は大きな問題になっている状況で、岩手県では糖尿病専門医が絶対的に不足しています。
当講座は内科学会および糖尿病学会の認定教育施設であり、これらの申請資格が得られます。また上記に掲げた各学会の指導医が在籍し、専門医取得に向けて親身に指導を行います。臨床研修を行いながら大学院への入学も可能で、臨床研究をまとめることで学位(医学博士号)取得も可能です。

スケジュール概要

 当科における後期研修には大きく3つのコースがあります。いずれのコースにおいても内科認定医、糖尿病専門医、動脈硬化学会専門医等の資格を取得する事ができます。
内科認定医の場合は後期研修1年終了時に取得資格が得られます。糖尿病専門医も後期研修開始時より糖尿病学会に入会していただき4年目以降から専門医取得が可能となります。
いずれのコースでも、当講座では病棟診療においてグループ制をとっており、糖尿病専門医等の取得に向けて当科指導医および専門医であるグループ長が親身に指導を行います。

コース紹介

医局の主な活動

 当科における後期研修には大きく3つのコースがあります。いずれのコースにおいても内科学会認定医、糖尿病学会専門医の他、上記に掲げた各種学会資格を取得する事ができます(一定期間以上学会に所属することが必要)。内科学会認定医の場合は、内科学会認定教育施設での初期研修の後、当科入局1年終了時(卒業後3年)に取得資格が得られます。糖尿病学会専門医は、入局時に糖尿病学会に入会した上で、卒業7年目以降から取得可能となります。
いずれのコースでも、糖尿病を中心とした病棟診療を担当しますが、当科ではグループ診療制をとっており、糖尿病専門研修に当たり当科の指導医、専門医、先輩医師が親身に指導を行います。

  1. 大学院生コース

    大学院へは、後期研修開始時(入局時)、後期研修終了後(入局して数年後)、どのタイミングでも入学可能です。また社会人大学院のコースでは、初期研修開始時より大学院に入学し、初期研修終了後大学院3年目として医局にて研究および専門研修を並行して開始することが可能です。大学院4年目には研究専念期間を設けており、論文作成に集中できます。
    実地臨床研修として週1-2日、関連病院にて診療を行い、ここでの収入がおもな生活費となります。

  2. 専門研修コース

    当科にて臨床を中心とした専門研修を行うコースです。当科のスタッフとして糖尿病診療を学び、より専門性を深めるため、症例発表並びに各自の臨床研究テーマを持ち学会・論文発表ができるように指導します。
    途中のどの段階からでも大学院への進学は可能です。また大学院に進学せずに論文発表をもって医学博士を取得する事も可能です。
    大学病院の勤務医として給与が支払われます。

医局の主な活動

女性医師の方へ

女性医師が輝ける医局を目指して

糖尿病診療は患者さんの生活に根ざした診療を必要とするため、医師として全人的な対応を求められる分野です。
ですので、女性医師が妊娠・出産・育児、そして介護などのライフイベントを通して人生経験を積むことは、豊かな人格を育成し、患者さんの立場で医療を実践することにつながります。妊娠・出産・介護などで一時的にキャリアの継続が困難になったとしても、長期的にみると、こうした経験は医師としての資質形成にマイナスになるものではありません。私たちは、妊娠・出産・介護等のイベントが女性医師としての研鑽・キャリアアップを妨げないようシステムを作っていきたいと考えています。
当科の大きな特徴の一つは女性医師が多いことです。女性医師が医学博士や専門医資格などの専門性を高め、また女性という特性を生かしながら活躍できる、女性医師が輝ける医局である事を目標にしています。

個人的な話になりますが、私のこれまでの医局生活をご紹介します。
結婚を機に岩手医科大学に移り、旧第一内科に入局してから多くの先生方にご指導いただきお世話になってきました。出産・育児という大きなライフイベントに際してもまわりの先生方にご理解・ご援助をいただきながら、何とか乗り越えてきました。
これまで医師としてのキャリアをほとんど途切れさせることなく、主に大学病院での勤務を継続しています。この間、長年受け持ってきた教育入院のデータを解析する事で、海外の学会でも発表する機会を得ました。また日本糖尿病学会の専門医、研修指導医の資格を取得し、より深い専門性を持って糖尿病を診療できるようになったと自負しています。これからさらに専門的な研鑽をつみ、女性医師としての特性を生かしながら、糖尿病診療を続けていきたいと考えています。

女性医師が輝ける医局を目指して

医局生活イメージ図