医局紹介

医局の主な活動

研修プログラム

取得できる資格

  • 日本内科学会認定総合内科専門医
  • 日本糖尿病学会糖尿病専門医
  • 日本内分泌学会内分泌代謝科専門医
  • 日本肥満学会肥満症専門医
  • 日本動脈硬化学会動脈硬化専門医

研修プログラムの概要

当教室においては糖尿病診療が研修の主体となります。糖尿病は病態や合併症が複雑で多岐にわたるため、その診療を行うためには病態生理にあった治療法を選択するのみならず、患者さんの生活環境・心理状態・合併症の状態等も考慮し全人的に診療することが必要になります。また岩手県では糖尿病専門医、そして内分泌専門医が絶対的に不足している状況です。

2018年度から新専門医制度が始まり、多くの臨床医は2年間の初期研修の後、基幹施設の専門研修プログラムに登録しなければなりません。岩手医科大学でも内科系8講座が協力し各分野の症例を幅広く経験できるよう内科専門医プログラムを作成しており、最短で卒後5年間で内科専門医受験資格が得られます。

当講座は日本糖尿病学会、日本内分泌学会、日本動脈硬化学会、日本肥満学会の認定教育施設であり、これらの当科で後期研修・診療を行うことでこれらサブスペシャリティの申請資格が得られます。当科では上記に掲げた各学会の指導医が在籍し、専門医取得に向けて親身に指導を行います。臨床研修を行いながら大学院への入学も可能で、臨床研究をまとめることで学位(医学博士号)取得も可能です。

コース紹介

医局の主な活動

  1. 専門医研修コース

    1. 新内科専門医

      2016年以降に医師免許を取得した方は、新内科専門医制度の対象となります。岩手医科大学内科学講座で設定した新内科専門医研修プログラムに沿って、卒後3年目から5年目までの後期研修を行います。

      岩手医科大学の新内科専門医研修プログラムには、内科総合コースと地域医療重点コースの2種類が用意されています。いずれのコースも基幹施設の岩手医科大学内科学講座と地域の連携施設を合わせて、内科56疾患群以上を経験し160症例以上の登録を目指します。学内での内科専攻医の期間は、内科学の8講座および救急科と総合診療科から幅広い症例を経験できます。尚、初期研修終了時点で所属する教室を決める方が多く、専攻医期間中は当医局に机を置きながら、他の診療科の病棟に診療に行くスタイルが主です。最短で卒後5年過ぎでの新内科専門医取得を目指します。もちろん、ライフイベントや勤務先医療機関の事情などに柔軟に対応しますので、年限の延長も可能です。

    2. 糖尿病専門医

      新専門医制度のもとで、サブスペシャリティ資格のキャリアプランには、まだ不明確な部分があります。糖尿病学会の現時点の方針では、新内科専門医と糖尿病専門医研修プログラムを並行して進めることで、卒後6年過ぎには糖尿病専門医の受験資格が得られます。当科での専門医研修期間中に必要症例や学会発表などを数多く経験できるよう指導します。

    3. 内分泌代謝科専門医

      当科において日本内分泌学会が定める専門医研修プログラムを行うことで内分泌代謝科専門医の受験資格が得られます。

    4. 動脈硬化専門医、肥満症専門医

      当科は認定教育施設であり、希望に応じて資格取得可能です。

医局の主な活動

大学院コース

大学院へは、専門医研修開始時(入局時)や専門医研修終了後などいずれのタイミングでも入学可能です。また本学の社会人大学院コースでは、初期研修開始時より大学院に入学している方もいます。

当科の研究指導医のもとで糖尿病・代謝・内分泌領域の研究を進めながら、病棟で診療の経験も積んでいきます。培養細胞やマウスを用いた基礎研究と糖尿病臨床データを基にした臨床研究が両輪です。

専門医研修と大学院と並行したキャリアプラン

大学院の研究と専門医研修を両立するプランは日本内科学会でも認められていますので、意欲ある若手医師が高いハードルをクリアできるよう私たちが応援していきます。

いずれの専門医を取得するにあたっても、それぞれの学会に早めに入会し、必要に応じて研修開始登録をする必要があります。

当講座では病棟診療においてグループ制をとっており、いずれの専門医コースにおいても若手の専門医取得に向けて当科指導医および専門医であるグループ長が親身に指導を行います。

経済的な状況

経済的基盤がしっかりしていない状況では、安心して専門医研修や大学院での研究が継続できません。

専攻医として研修中は岩手医科大学附属病院職員として給与が支払われます。その他に、実地臨床研修として週1-2日、関連病院にて診療や当直を行い、生活費の補助とします。

大学院生の場合は、外部医療機関での診療や当直の回数を多めに割り当てることで専攻医と同等の収入が確保できるよう配慮します。

女性医師の方へ

女性医師が輝ける医局を目指して

糖尿病診療は患者さんの生活に根ざした診療を必要とするため、医師として全人的な対応を求められる分野です。妊娠・出産・育児、そして介護などのライフイベントの経験が患者さんによりそった診療の質の向上につながることは間違いなく、女性医師が活躍できる領域であると考えられています。実際に糖尿病学会の女性会員比率は内科系でもっとも高く、また専門医を取得する女性医師が多いことも確かです。私たちの教室でも多くの女性医師にくわわっていただきたいと考えています。

妊娠・出産・介護などで一時的にキャリアの継続が困難になったとしても、こうしたイベントが女性医師としての研鑽・キャリアアップを妨げないよう、システムを作っていきたいと私たちは考えています。

当科にも数多くの女性医師が所属しており、ほとんどが医学博士や専門医を取得しております。糖尿病・代謝・内分泌領域は女性という特性を生かしながら活躍できる分野です。私たちは、高い専門性を持って、長い期間にわたって女性医師が輝ける医局である事を目標にしています。

女性医師が輝ける医局を目指して

医局生活イメージ図