医療関係者の方へ

持続血糖モニタリングの紹介

2013年12月より紹介による外来CGMを開始しました。

 血糖コントロールの指標として主に用いられているHbA1cはあくまでも長期間の血糖変動の平均を反映するものであり、日々の血糖変動は必ずしも反映しないと言われています。持続血糖モニターを使用することで24時間の血糖変動を詳細に把握することが出来るようになり、治療効果もより詳細に確認できるようになります。

 当科では持続血糖モニタリング検査を目的とした病診連携を行っております。当初は持続グルコースモニタ「メドトロニックiPro2」を用いており、血糖自己測定が必要なため適応症例が限られていました。血糖自己測定が不要な「FreeStyle リブレ Pro」が保険診療下で使用可能となったことから、血糖自己測定を行っていない患者さんに対しても検査が可能となりました。

メドトロニックiPro2

外来CGMはこのような場合にお役に立ちます。

患者様には血糖値の改善につながり、先生方は治療方針決定の手がかりが得られ、我々は貴重なデータが蓄積できます。

  • 血糖値の変動が激しく、インスリン量の調整に難渋している。
  • 血糖自己測定の数値とHbA1cの値が食い違う。
  • 持効型インスリンを増やしても朝の血糖値が下がらない(夜間に血糖値が下がりすぎている可能性がある)
  • 食後の血糖値を十分に下げるため、治療を再検討したい。
  • 厳格な血糖コントロールを必要とする妊婦の糖尿病治療に役立てたい。
  • 患者への指導に役立てたい。
  • 研究や、学会発表のテーマとしたい。
メドトロニックiPro2

このような方は検査できません。

  • 磁気共鳴画像診断(MRI)装置、X線撮影装置、コンピュータ断層撮影(CT)スキャナ、強度変調放射線治療(IMRT)などの検査が予定されている方。(機械が損傷する可能性があります。)

紹介の手順

詳細希望の際はFAX or TEL(019-907-0702)でご連絡いただけると幸いです。

持続血糖モニタリングの図

教育入院

教育入院

 糖尿病は自覚症状に乏しいため、ついつい甘く見られがちですが、治療の中断や放置は視力低下や腎不全、足壊疽、心筋梗塞、脳梗塞といった重篤な合併症を引き起こします。したがって、糖尿病について正しい知識を身につけ、規則的な生活習慣と定期的な治療を続けることが大事です。そのために私たちは、糖尿病について学び、合併症の状況を検査することを主な目的とした入院プログラムを用意しています。

教育入院

月曜日午前入院→翌週金曜日退院(入院日数12日間)

プログラム 食事体験、各職種による糖尿病教室、
各種検査(腹部CT、頚部エコー、冠動脈石灰化スコア、採血及び各種蓄尿検査、24時間持続血糖測定)、
状態に応じて各専門診療科への紹介
費用 1割負担-約6万5千円、3割負担-約18万円

週末短期入院

また、金曜日午後から月曜日午前中までの週末短期教育入院もご用意しております。
3日間の入院中に検査(採血及び蓄尿検査、動脈硬化検査、24時間持続血糖測定)や食事体験、栄養指導を受けることが可能です。わずか3日間の入院ですが、その後の血糖コントロール改善効果は高く、多忙で入院期間が十分に確保できない方にお勧めです。

費用 1割負担-約1万5千円、3割負担-約4万円

※週末短期入院は第一、第四週のみとなります。

ご不明な点は遠慮なく当科までご質問ください。